中国にある万里の長城といえば世界遺産（文化遺産）に登録されており、世界的に有名な名所ですよね。
もしかすると行った事がある方も多いのではないでしょうか。
私はまだ行った事がなく今後行ってみたいと思っていた場所の一つでもあります。
しかし地元自治体による修復作業でなんとコンクリートで真っ平らになってしまったようです…。
今回は万里の長城の修復された状態と世界遺産の登録を抹消される可能性について考察して参ります。
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修復された万里の長城がひどい？
出典：ja.wikipedia.org
万里の長城は1987年に世界遺産へ登録されて以降、海外や国内の数多くの観光客を集めてきました。
中国といえば万里の長城が挙げられるほど有名な場所ですよね！
2012年発表のデータでは21169.18kmという想像が出来ないほどの長さがあり、山手線一周が大体40kmのため比較すると529倍以上に相当します。
529倍と言われても正直全く想像出来ませんよね…笑
ただし現存する人工壁は6259.6kmという事で、実際はその1/3ほどしかないとの事です。
建造物である以上やはり風化が進むと安全面が気になりますよね。
これまで観光客が歩く事で少しずつ削られたり、歴史的な建造物の石を盗難する不届き者が居た為修復する必要がありました。
今回問題になっているのはその修復後があまりにひどいという事です！
その修復後の姿がこちら！
出典：twitter.com
まさかあの万里の長城があった場所だとは思えませんよね！
その修復方法はコンクリートで真っ平らにしただけという驚きの手法でした。
以前キリストの絵画が修復され全く違うと話題になりましたが、それと同じく別物に変わり果ててしまい残念で仕方が無いです。
他に修復する方法がなかったのか悔やまれますね…。
ちなみに中国内でも怒りの声が上がっています。
「小学校すら卒業していない連中がやった仕事みたいだ」「こんなことなら、いっそ爆破したほうがましだ」
出典：headlines.yahoo.co.jp
やはり修復とは程遠い姿に落胆した声が多いようです。
また万里の長城協会幹部も『あまりに酷い』『本来の外観を損ね、人々から歴史を奪った』とコメントしています。
歴史的価値がある建造物を修復するのであれば、やはり可能な限り元の状態に近づけて欲しいですよね…。
世界遺産の登録を抹消される可能性は？
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万里の長城の修復がコンクリートで真っ平らになってしまった訳ですが、世界遺産の登録状態に影響は無いのでしょうか？
実は世界遺産リストの登録抹消に関する規定は存在していません。
しかし、『世界遺産条約履行のための作業方針』という規定があります。
その内容を確認してみると、
192. 委員会は、世界遺産一覧表からの登録抹消に係る手続きとして、以下の手順を採択した。
a) 世界遺産一覧表への登録を決定づけた資産の特徴が失われるほど資産の状態が悪化していた場合。
b) 世界遺産資産の本来の特質が、登録推薦の時点で既に人間の行為により脅かされており、かつ、その時点で締約国によりまとめられた必要な改善措置が、予定された期間内に実施されなかった場合 ( 第116段落参照)。193. 世界遺産一覧表登録資産の状況に深刻な劣化があった場合、又は、必要な改善措置が、予定された機関内に実施されなかった場合、当該資産を有する締約国は事務局に対して、その旨を通知すること。
198. 委員会の決議により、世界遺産一覧表を変更する必要がある場合は、次に発行される世界遺産一覧表更新版において変更が反映される。
出典：ja.wikipedia.org
以上のような規定があります。
中でも第192の規定では『世界遺産一覧表への登録を決定付けた資産の特徴』とあります。
登録された姿から変わり果てた場合、抹消対象に当たると解釈できますね。
また『登録推薦の時点で既に人間の行為により脅かされており』という文面にも該当する可能性があります。
今回の修復で万里の長城がコンクリートで真っ平らになってしまった為、
もしかすると世界遺産の登録から抹消される可能性がありそうですね…。
まとめ
出典：locoloconews.com
・万里の長城は山手線約40kmの529倍以上の長さがある。
・修復方法がコンクリートで真っ平らにしただけ！
・世界遺産登録から抹消される可能性が考えられる。
今回の記事はここまでです。
お役に立てれば幸いです！
最後まで読んで頂いて、
有難うございました！
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