靴や服をはじめ様々なものに使用する防水スプレーが、吸い込むと肺機能に支障が出ると報道されています。
防水の他に汚れが付きにくくなる効果もある為、梅雨時期や台風の時期に大活躍ですよね!
今回は防水スプレーを吸い込むとどのような危険性があるか、また症状についてご紹介して参ります。
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防水スプレーを吸い込むと危険?
出典:any-stress.com
お気に入りの靴や服、かばんなど様々なものに防水スプレーを使用している方は沢山いるのではないでしょうか?
水や汚れの付着を防ぐ効果もある為、非常に便利で助かりますよね!
私もこの前スニーカーを購入し防水スプレーを使用した所、ベージュに近い色合いながら汚れがほぼ目立たず、これが防水スプレーの効果なのかと実感しております。
さすがに汚れが目立つ色合いの為、雨の日の使用は控えていますが『新品なの?』とよく聞かれます笑
また革製のかばんに使用したりと、防水スプレーを使っても問題ない製品にはよく使っています。
そんな中、防水スプレーを使用する際、吸い込んでしまい呼吸困難などに陥る事故が増えていると報道されました。
非常に身近な防水スプレーで呼吸困難になるなんて考えもしなかった為、報道を目にした時には軽く衝撃を受けました…。
東京都消費生活総合センターに相談が入った一例を挙げると、20代女性が靴を購入し自宅マンションで何足か防水スプレーを使用しています。
その数時間後に高熱が出て呼吸困難になったと報告されています。
私もこの女性とほぼ同様にマンションで防水スプレーを使用していた為、熱が出たり呼吸困難になっていた可能性があったと思うと非常に恐ろしいです…。
高熱や呼吸困難に陥った20代女性は医療機関を訪れた結果『過敏性肺炎』と診断され9日間の入院をしています。
過敏性肺炎とは、毒性を持たない物質を繰り返し吸い込んでいるうちに肺が過剰反応を示すようになり、肺胞がアレルギー性の炎症を起こしている状態です。
また入院した際、酸素吸入や肺洗浄といった処置を受けています。
どのように肺洗浄を行ったか具体的には不明ですが、気管支に水が入るだけで苦しいのに肺を洗浄する事を考えると、想像を超える苦しみが待ち受けていそうですね…。
呼吸困難などの主な原因としては、防水スプレーの撥水成分に『フッ素樹脂』や『シリコン樹脂』を石油系溶剤ヤメチルエチルケトン、酢酸エチル、アルコールなどに溶解したものが含まれています。
その為、吸い込んだ樹脂が肺に付着する事で呼吸がうまく行えず、呼吸困難などの症状を引き起こすのではないかと考えられています。
やはりマンションではベランダなどに出て、風向きにも注意し吸い込まないようにしないと危険だという事が分かりますね。
どのような症状がある?
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防水スプレーを吸い込むと危険である事が分かりましたが、どのような症状があるのでしょうか?
上記で挙げた『過敏性肺炎』をはじめ、『化学性肺炎』や『低酸素血症』と診断されたり、
人によっては発熱や吐き気もあり、軽い運動でも息切れを感じるようです。
化学性肺炎とは、肺に有毒な物質を吸い込んだ場合に発生する肺の炎症です。
また低酸素血症とは、呼吸困難、意識障害、視力障害、言語障害といった症状が見受けられます。
典型的な経過の症状としては、
使用後まもなく深呼吸ができず、息苦しくなり、息を深くしようとすると咳がとまらなくなって、いっそう息苦しくなる。さらに悪寒や発熱が出現する。
出典;j-poison-ic.or.jp
もしかすると防水スプレーを使用した後に息切れしやすいと感じる方がいるのではないでしょうか?
その場合、防水スプレーの使用する環境を見直した方が安全だと言えます…。
少しでもこういった症状を防ぐ為に、マスクを着用したり屋外に出て風向きに注意し使用する事をおすすめします。
また防水スプレーに限らず、紫外線カットの衣類用コーティングスプレーでも同様の症状が出る為注意が必要です。
防水スプレーは正しく使う事が出来れば非常に便利な為、うまく活用していきたいですね!
まとめ
出典:gahag.net
・吸い込むと呼吸困難などの症状を引き起こす危険性がある。
・スプレーを吸い込まないように屋外で使用し、風向きにも注意する必要がある。
・紫外線カットの衣類用コーティングスプレーも注意が必要。
今回の記事はここまでです。
お役に立てれば幸いです!
最後まで読んで頂いて、
有難うございました!
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